2017.10.16 Mon
秋も深まり、朝夕肌寒くなってきましたね。
買い物に出かければ、お鍋の材料がずらり並んでいます。銀のナイフのようなサンマや、魅惑の香りを振りまくマツタケも。秋はごちそうが多くて、何を買おうか迷ってしまいます。
そして食事のお供も、きんきんのビールから、人肌のお酒にシフトしたくなる頃。
じわり体の内側から温めてくれるお酒、ひとりしみじみ嗜むもよし、大切な人と分かち合うもよし。
enneには、そんなお酒タイムをいっそう趣き深くしてくれる、選りすぐりの酒器が揃っています。
こちらは石川県出身の金属造形作家、角居康宏さんが手がけた、錫(すず)製のちろりです。ちろりとはお酒をお燗するための容器。「ちろり」と短時間で温まることからその名がついたとか。粋なネーミングですね。
くるりひっくり返すと富士山になる、富山県高岡市の錫鋳物メーカー「能作」のお猪口もございます。飲むのを忘れて眺めてしまいそうですね。
錫製もいいけれど、やっぱり陶磁器もいいよね…そんな方にはこちらもございます。
富山県の陶芸家・高桑英隆さんが手がけたとっくりです。どこかあたたかい白磁の四角いボディに丸い首。口には粋な錆色がくるり。シンプルなのに存在感があります。意外にたっぷり入るので、積もる話でもしながら、差しつ差されつしませんか。
そして、こんなちょっと変わったお猪口も。
こちらは山中塗の漆職人、山谷尚敏さんのもの。なんと本物のひょうたんの上下を切って、漆を塗っちゃいました。なるほど、真ん中にくびれがあって、おちょこにピッタリの形ですね。自然のままのいびつな形が味わいとなっています。
お猪口でチビチビ、もいいけど、もっとこう、なみなみと…。
ご心配なく。そんな方にもピッタリなのがこちら。
その名も「吞みすぎる杯」です。
こちらは富山県の陶芸家、釋永岳さんの作品。
お酒をより美味しく嗜む為に改良を重ねた結果、極限まで薄くなりました。口に触れる部分はとても繊細でシャープ。流れるようにすいすいとお酒がすすんで、つい吞みすぎてしまうところが商品名の由来です。お酒を入れると光が反射し、揺らぐ様子が透けて見え、とても綺麗。目と舌を同時に楽しませてくれる杯なのです。
ひと味ちがう、enneの酒器。
お気に入りを選んで、今夜はちょっと一献、いかがですか。