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「お花畠窯」陶芸家 高桑秀隆さん | 清雅堂 クラフト & ライフスタイルショップ

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2017.05.23 Tue

「お花畠窯」陶芸家 高桑秀隆さん

「お花畠窯」陶芸家 高桑秀隆さん

今回は、「お花畠窯」の陶芸家、高桑秀隆さんをご紹介します。
白磁を中心に、青磁、瑠璃、染付も手がけていらっしゃいます。

秋田県生まれの高桑さん。20代の頃、古美術鑑賞家の秦秀雄氏に師事、陶芸を志します。

その後、昭和53年(1978年)、富山市の呉羽丘陵の中腹に窯を築きます。当時、その一帯が「お花畠」と呼ばれていたことが工房名「お花畠窯」の由来だとか。心和む響きです。

昭和61年(1986年)には、李朝の陶磁器を学ぶため、韓国に渡り、ソウル、仁川、慶州各地をまわられました。

平成元年以降は富山県内外で多数の個展を開催、現在に至るまで意欲的に作陶を続けていらっしゃいます。

「お花畠窯」陶芸家 高桑秀隆さん

高桑さんが主に手掛けていらっしゃるのは白磁のうつわや壺など。
白磁とは、陶石を砕いて作った粘土を成型して約700℃で素焼きし、素焼きした素地に釉薬をかけ、約1280℃の高温で焼成して作られる磁器です。中国で生まれ、朝鮮半島を経て、日本に伝わり、江戸時代初期に伊万里焼が生まれています。

その透明感のある硬質な白さが特徴の白磁ですが、その「白」に高桑さんはこだわります。

「白と言っても、その白のなかにはものすごい幅がある」とおっしゃる高桑さん。

「富山にはたくさんの雪が降るけれど、一番寒いときの雪の白さと、少し春にかかってきて少し溶けだす時の白さっていうのはまた違うと思います」と高桑さんはおっしゃいます。

白磁向きの素材だけではなく、本来は白磁にむかないとされる九谷の土を敢えて使うことも高桑さんのこだわり。少し濁りが出る性質を逆手にとって、「あたたかい白」を表現します。包み込むような優しい感じがお好きなのだそう。
凛とした白、柔らかい白。
白の機微に常に敏感であり、その具現に心血を注ぎます。

その造形も白磁の特徴です。彩りや文様がなく、白一色であるがゆえに、かたちそのものが主張です。「面取り」や「鎬ぎ(しのぎ)」といった加工も、白無地の上で際立ちます。

「面取り」とは、焼く前の器を、手作りの鉋で削っていく技法です。削ることをあらかじめ計算して厚めに土台を作り、おおまかな割り付けを決めて、削っていきます。

ただ正確に同じ幅で削ってもつまらない、と高桑さんはおっしゃいます。
ある程度勢いをつけて、ご自身のタイミングで一気に削っていくことで、面白味、味わいが生まれます。長年の経験がものを言う、いわば「一発勝負」の加工です。

「鎬ぎ」も同様です。こちらで使用する「掻きベラ」と言われる道具も自作のもの。木の軸に針金の輪をつけたものです。この掻きベラで、器の表面を削り落として模様を入れていきます。模様の幅によって掻きベラの輪の大きさや角度を調整します。
これも、きれいに測ったような線では面白くない、と高桑さん。

「(素地が)削りやすい状態の時に、一気に削り落としていきます。気ままに、自由に、一気にやっていったほうが面白い線になるっていうか。そのへんを狙いながら作っています。」

「お花畠窯」陶芸家 高桑秀隆さん
「お花畠窯」陶芸家 高桑秀隆さん

こうして、大胆かつ緻密、という一見矛盾した模様がほどこされた器。
規則的なリズムを刻みつつも、そこには手仕事のあたたかさ、躍動感が息づいています。彫りの陰影や、見る角度によって違う造形には、深い味わいがあります。

こうして、一見シンプルな白磁の無数の白にこだわり、造形の味わいにこだわる高桑さんですが、作品はあくまで気軽に普段使いしてほしい、とおっしゃいます。

「あまり器の主張が強すぎると料理のほうが死んでしまいますので、なるべく料理が映えるような自然な器を目指しています。」

と、器は料理を引き立たせるための名わき役、とのお考え。
どんどん使える、手に馴染む器づくりを心掛けていらっしゃいます。

「お花畠窯」陶芸家 高桑秀隆さん

今後は、日常の器づくりを中心に、陶額にも取り組んでいきたいとおっしゃる高桑さん。

「見本を骨董世代に求めてきたものですから、そのイメージが頭のなかにあります。(それができたかどうか)窯を開ける度に見ますけれども、“いや、まだこれじゃないな”っていうことは絶えず起こります。陶芸を始めたころの気持ちを持ちながら、少しでも先人の残したものに近づけるような、そういうものを目指したいと思います。」

窯を築いてもうすぐ40年。高桑さんの探求は続きます。

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