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九谷焼作家の池島直人さん・池島仁美さんご夫妻 | 清雅堂 クラフト & ライフスタイルショップ

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2017.03.17 Fri

九谷焼作家の池島直人さん・池島仁美さんご夫妻

九谷焼作家の池島直人さん・池島仁美さんご夫妻
今回は九谷焼作家の池島直人さん・池島仁美さんご夫妻にお話をうかがいました。

<池島仁美さん>

石川県立九谷焼技術研修所をご卒業。山本長左氏のもとで5年半修行なさったあと2006年に独立。藍の染付を主に、伝統的なものからモダンなものまで広く手掛けていらっしゃいます。

九谷焼作家の池島直人さん・池島仁美さんご夫妻

ずっと絵を描くのがお好きだった仁美さん。その特技を存分に九谷焼の絵付けに生かしておられます。

「もともと好きな仕事ですから、それで生計を立てられているっていうのは幸せなことだなと思います」

とは言え、お客様相手の納期のある仕事。小さなお子さんもいらっしゃるとのこと、時間のやりくりはとても大変そうです。

「予定を立ててもお客さんがいらしたら、そちら優先しますしね。
子どもが保育園休んだりして全然納期に間に合わないことなんてしょっちゅうですし。
皆さんに支えていただいてお仕事しています、ほんとに。」

そんな仁美さんの手がける器は、藍の染付をほどこしたもの。奇をてらわない、植物や伝統的幾何学模様を施した、正統派のものもあれば、ひょっとこや般若といった個性的なモチーフを使った、エスプリのきいたものも。

作品の着想はどういったときにやってくるのでしょうか?

「そうですね、こういうの描きたいな、と思って意図的に植物を探す時もありますし。お洋服の柄を見て、わあ、可愛い!と感じたり、本屋さんでパラッと開いて目にしたデザインに触発されたりすることもあります。」

実在する植物をまじまじと見つめて図案化する、ファッションや雑誌といった身近なものからヒントを得る、仁美さんならではの視点をお持ちなのですね。

ご自身の器がどんな風に使われていたら嬉しいですか?と聞いてみました。

「そうですね、特にイメージはしてないですけど・・・
出来上がってから、なんだかこれ、イチゴ載せたいなとか、これはドーナツにいいんじゃない?みたいなのはあります。あの、すっごい高級なチョコレートかかったドーナツじゃなくて、ホットケーキミックスで作ったみたいな感じの(笑)。」

毎日の暮らしに溶け込み、気取らないおやつが似合う、そんなお皿。
穏やかに、丁寧に言葉を選びながら話して下さる仁美さんのお人柄を映しているようです。

<池島直人さん>

京都府立陶工高等技術専門校図案科卒業後、富田一嗣氏に師事。2003年に独立、ご実家である加賀市の金明窯でお父様の池島保雄氏と制作活動をなさっています。

九谷焼作家の池島直人さん・池島仁美さんご夫妻

九谷焼の道に入ったきっかけは、やはり作陶が家業だったこと。大学ご卒業後、京都の学校で作陶を専門的に学ばれます。

「学校に入るときに、図案科か成形科か選べるんですよ。ウチの親父はろくろだけなんで、二人でやるんなら、絵付けがいたほうがいいだろう、って無理やり図案のほうに入れられて。ろくろやりたかったのに。」

と、思わずクスリとなりそうなエピソードを披露してくださいました。

「もう絵付けのみ!九谷の学校は一応両方やるらしいんですけど、京都は完全に分かれてました。」

そうこう言いつつも、さすがは陶工の血筋、絵付けにのめりこんでいった直人さん。

「京都の学校行ったら、九谷と似てるけどやっぱりちょっと違っていて。(加賀に)戻って九谷をやっていると、やっぱり色合いが違うし、京都にはこういう細かい線描きもなかった。京都にも窯元ごとにいろんなやり方がありますけど、こういう呉須(藍色の顔料)のものってあんまりなかったですね。だいたい、華やかな金の縁どりとか。」

京都の焼き物とは似て非なる、九谷独特の美しさに目覚めた直人さん。
直人さんにとっての九谷の魅力とは?

「色ですね。いろんな技法があって人それぞれ違う。でもやっぱ多いのは緑系かな。自分が作ってて一番意識してるところは、色です。厚みによって違ってきます。鮮やかさとかもう全然違う。
家でずっとやってたけど、やっぱそれだけじゃ全然わからなくて。組合とか入っていろんな人のものを見ました。」

赤・黄・緑・紫・紺青の九谷の5色をどのように使いこなすのでしょう?

「5色売ってますけどそのまま使う人はあまりいないですね。やっぱり自分なりに調合して。全部もとから作る人もいますし。僕も緑だけは自分でつくります。ガラスの粉があって、そこにいろいろ金属成分を入れていくんです。」

まさに池島直人グリーン。作家のアイデンティティとでも言うべき、独自カラーです。

絵柄としては伝統的なものが好き、とおっしゃる直人さん。

「あんまりオリジナルで作ることはないですね。古典が好きなんです。お客様にも、古いもの、ザ・九谷みたいなものがお好きな方がいらっしゃるんですよ。今、そういう古いのやってる人ってあまりいないので、『こういうの作って』って頼まれたりね。そういう、いまの作風を基本に今後もやっていきたいですね。」

モダンなアレンジが増え、九谷らしい九谷がかえって少ないという現状のなかで、古九谷の流れを引き継いだ直人さんの作品には熱い視線が注がれています。

さらに、非常に細かい、緻密な絵柄を描くことの大変さについて聞いてみました。

「ま、大変ちゃ大変ですけど、慣れですね。描いてて楽しくって出来が良かったりするとやる気にはなりますけど、思ったようにならないとやる気なくなりますね。難しいところですよね。」

「でも、何回か焼くと、焼くごとに綺麗になっていくんですよ。塗り重ねると。
一回焼いた時点ではダメだったけど二回焼いたらよくなったとか。塗って焼いて塗って焼いて。やりすぎると今度絵の具がペロンとめくれちゃうんでその加減が難しいんですけどね。釉薬と絵の具の膨張率が違うので、何回か焼くとだんだん弱くなってめくれちゃうんですよね。」

と、いかにも難しそうな作業を淡々と語ってくださった直人さん。

見れば見るほど美しい、独特の緑と繊細な模様をまとった直人さんの作品はそのようにして生み出されているのですね。

それぞれ個性的な作風をお持ちの池島さんご夫妻。今後も見て愉しい、持って嬉しい作品を作り続けてくださることでしょう。

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