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saji space COFFEE & LEATHER LABO | 清雅堂 クラフト & ライフスタイルショップ

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2017.03.29 Wed

saji space COFFEE & LEATHER LABO

saji space COFFEE & LEATHER LABO

今回は福井県坂井市三国町にあるsaji space COFFEE & LEATHER LABOを訪問。オーナーであり、皮革製品作家でもいらっしゃる中野幸代さんにお話を伺いました。

saji space COFFEE & LEATHER LABO

九頭竜川の河口に広がる三国のまち。大きな空と、平面に広がる田園風景のなかに、コンクリートと杉板をまとったそのカフェは建っていました。

足を踏み入れた店内はシンプルかつナチュラルな、とても居心地の良い空間でした。

テラスに続く開放的な窓からは自然光がたっぷり。
船内のようなアンティーク照明や、ディスプレイされているヨットのオールが水辺に近いことを感じさせてくれます。
さまざまなものを取り交ぜたソファや椅子は、全体で見ると統一感があるから不思議です。カウンターには鉄と革でできた端正なスツールがお行儀よく並びます。
ほかにも、波打ったレトロなロゴ入りガラス、飴色のタイルなど、魅せる素材がそこかしこで光るインテリアです。

saji space COFFEE & LEATHER LABO

saji space COFFEE & LEATHER LABO

ここでカフェを開く前は会社員だったという中野さん。
お仕事の傍ら、皮革のものを作りはじめたといいます。

「もともと洋服とかバッグは昔から作ってたんです。そして素材として革にも興味を持ちまして。革ってどうやって縫うんだろう?作れるのかな、自分に?って。」

仕事から帰り、全くの独学で制作に取り組む日々。

「どこか学校に行ったわけでもないし、誰かのもとで修行したわけでもないです。しかも勤めながらですから、すっごい時間はかかってます。それぞれの工程で、これでいいのかな?と思いながら。」

「そのうち素材としてすごい面白いな、と思うようになって。(布とは)全然違う、って。全然思い通りにいかない。今もいかないですね。(笑)」

とおっしゃりつつ、どこか嬉しそうな中野さん。
どうしてそんなに革という素材に引き込まれたのでしょう?

「一枚の皮の中で同じところがないっていうのが魅力ですね。似ているようで微妙に違う。そこがいいな、そこが伝わると嬉しいな、って思います。ちょっと節みたいなところがもともとあったりすると、それだからいい、そこを生かしたい、と感じます。だからあまり表面加工されていないものを使っています。」

ふとした興味で始めた皮革作品づくり。はじめは自分のために欲しいものを作っていましたが、やがて、それを見た友人・知人から、制作を頼まれることが増えていきます。

「少しずつお仕事を頼まれることが増えていきました。要望を聞いて、形にする、このやりかたならやっていけるかな?と思いはじめて、ある日思い切って会社を辞めました。とりあえず、自分にできることをしてみよう、って。」

カフェという形にしたのはなぜですか?

「革だけ、にするつもりはありませんでした。そこまで自信もなかったですし。どこかに認められたとか、何かの賞もらったとか、そういう実績もなかったですしね。カフェなら、それをきっかけにお客さんが来てくださって、お話ができて、革に興味をもっていただけるかなと思って。そういう形だったら続けていけるかな、と思ったんですね。」

カフェのほうも初めてだったのでしょうか?

「飲食店でのアルバイトはよくしていたので、それは抵抗なく入っていけました。」

なるほど、コーヒーの造詣も深く、季節感を取り入れたメニューはセンスにあふれています。

お話を伺っていると中野さんのお仕事に対する姿勢が浮かび上がってきます。

既成概念にとらわれず、今自分にできることを、とにかくやってみる。
かといって悲壮な決意で、というわけではなく、淡々と、できることから、やってみる。
自然体でありながらポジティブ、そんなしなやかな生き方が見えてきます。

由来をうかがったsaji spaceという名前にもそれが表れていました。ちょっとした「さじ加減」で生活が楽しくなればいいな、という思いが込められているそうです。

カフェ×皮革製品、というスタイルは見込んだとおり、とてもうまくいっているようです。

「お客様とお話をしているとヒントをいただけることも多いですね。あ、こういうのがいいんだ、とか。」

独学ではじめたという中野さんの作品は、どれもお人柄を表すかのような、シンプルであたたかいデザイン。素材感を愛でながら、毎日の相棒として長く使いたい、バッグやお財布など。帆布や金属といった異素材と組み合わせたものも人気です。

saji space COFFEE & LEATHER LABO

工房はお店のカウンターの奥。
隣接していることで有効に時間を使えると言います。

「お客様がいらっしゃらないときに、ちょっと下処理をしておいたり。帆布はミシン使いますけど革は手縫いが好きなので、行ったり来たりしながらやっています。」

本格的に制作に取り組むのは、カフェの営業が終わった後。
お忙しいですね!お休みは取れるのでしょうか?

「定休日の木曜日はなるべく休むようにしています。でも、結局足りない材料を買いに行ったり、納品に行ったりでなかなか休めないんですけどね。」

もともとはご自身が欲しいものがあって作り始めたのに、最近は自分のものを作る時間がないそうです。

「作っても作っても自分のところに回ってこないですね(笑)
オーダーがとっても多いので、作ってお渡しして、の繰り返しで、自分の分のことを考えてる時間があんまりないです。でもいいんです。」

saji space COFFEE & LEATHER LABO

と、嬉しい悲鳴をあげておられます。
そのようにしてお客様に渡っていくオーダー作品、どんな風に使ってもらいたいですか?

「そうですね、日常的に、普通の生活の中で使ってくださればいいなと思います。革は使っていくうちに味わいが出てくるので、それも楽しみにしていただいて。傷んでいくのもまたいいんですよ。しまい込まないで、使ってほしいなと思います。」

今後の展開をお聞かせいただけますか?

「お仕事を頼まれたり、うちでイベントをやることになったり、そういうのは自然な流れで生まれることが多いんですね。人との出会いがきっかけだったり、すごくタイミングがよかったり。それでいろんなお仕事ができていると思います。それをその時その時で楽しんで続けていければいいなあ、って思います。
私の場合、あんまり力みすぎないほうがいのかもしれないと思っています。グイグイ誰かを探したり、何かを探したりしないほうがうまくいく感じなんですよ。」

と、あくまでも自然体の中野さん。
お客様との関わり、自分が心地いいと感じるモノ、場所、ペースを大切にしながら、コツコツと誠実にお仕事を続けていらっしゃいます。

今日もコーヒーのいい香りに満ちた店内で、お客様が待ちわびる作品が生まれていることでしょう。

saji space COFFEE & LEATHER LABO

福井県生まれ
2002年頃から、革を使用して制作を始める。
独学によるもので、身近にあるものや既製品の作り替えなど、試行錯誤を重ねながらモノづくりを続ける。

2013年 saji space coffee & leather labo開設。
カフェスペースが併設された空間の中、会話をしながら個人オーダーを中心に制作。同時にsajiブランドを少しづつ制作しながら現在に至る。
革は全て手裁断、手縫いで全工程をひとりで仕上げる。

商品一覧はこちら
http://enne-japan.jp/?mode=grp&gid=1496484

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